ジョイントマットは畳との相性はよくないけど狭く敷くならおすすめ

ジョイントマットの選び方
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「畳にジョイントマットやコルクマットを敷いても問題ないですか」という質問をうけることがあります。

イメージされているのは、和室の広い範囲にジョイントマットを敷くことだと思いますが、結論としては、目的を絞り込んで最小限部分的に使われる事をオススメしております。

様々なニーズ毎に整理してご紹介していきたいと思います。

床共通のジョイントマットの目的

1.衝撃から赤ちゃんや子供を守りたい

2.階下に音が響かないようにしたい

3.滑りやすさから赤ちゃんやペットを守りたい

4.床の冷たさから解放されたい

主にフローリングのお部屋でこのようなニーズが発生します。

逆に、畳はこれらを解決してくれています。
(ジョイントマットは日本の住環境がフローリングメインになってから普及したものです。)

その畳をジョイントマットで覆ってしまう事は得策でない気がしています。

なぜなら、ジョイントマットは畳の上に敷くと、つなぎ目が浮くという大きなデメリットがあるからです。

ジョイントマットを畳みの上に敷くデメリットは他にも「カビが生えるリスクに注意する」などありますが、つなぎ目が浮くが圧倒的です。

また、家具を置くと重ければ重いほど、家具を置いた反対側のつなぎ目が浮きやすくなります。

つなぎ目が浮くと、段差が危険ですし、また、ゴミ・ホコリ、ハウスダストがたまりやすくなります。

例えば「つかまり立ちまでの赤ちゃんを守る」といった目的を明確にすることで、「敷くなら1畳程度の広さで」と限定的な使い方をされる方が賢いかもしれません。

畳ならではのジョイントマットの目的

畳を保護したい

持ち家でしたら、畳はきれいなままに長持ちさせたいですし、賃貸でしたら、退居時に傷をつけずに返したいですよね。

ただ、畳はそんなにデリケートなものでしょうか。
余談ですが、室内据え置きで使われるようになったのは平安時代からだそうです。日本の伝統と進化の賜物(たまもの)です。

確かに、カッターで切ったり、たばこで焦がしたり、といったリスクはゼロではありませんが、ゼロリスクを目指してジョイントマットを敷く事は果たして合理的といえるでしょうか。

といいますのも、先ほど触れましたように広い範囲で畳の上にジョイントマットを敷くとつなぎ目が浮きやすくなりまので新たなリスクが発生するからです。

ほとんどの汚れは掃除機で吸い取ったり拭き取れば問題なく使えるはずです。
経年変化であれば修繕費用を支払う必要はありません。

劣化しないかといえば劣化はしますが、それはどんな素材でも同じことではないでしょうか。

それでも赤ちゃんのオムツ替えやミルクの飲みこぼしなど、局所的に汚す可能性を感じる事はあると思います。

ついては、目的をその1点に絞って、例えば1畳程度の広さでのジョイントマットの利用を考えられるといかがでしょうか。

畳のささくれから赤ちゃんを守りたい

ジョイントマットは同じインテリアの中でも半永続的に使う「家具」とは性格が異なります。

ジョイントマットはフローリングに代表される床の「硬い」「響く」「滑る」「冷たい」を和らげる「便利グッズ」です。

既に畳がささくれだっているのでしたら、畳を張り替えるかリフォームされた方がいいですが、「すぐには出来ない」とか、「賃貸のオーナーに言っても張り替えてくれない」という場合もあると思います。

それであれば、ジョイントマットやコルクマットではなく、赤ちゃんの行動範囲に薄手の綿のラグを敷かれてはいかがでしょうか。 丸洗いの出来るものを交換用に2枚用意されるのがオススメです。

畳の見た目が好みではないので隠したい

ジョイントマットはインテリアデザインという点では一般的にはオススメできるものではありませんがいかがでしょうか。

見た目重視でしたら、カーペットやラグの方がよろしいのではないでしょうか。

まとめ

畳の上にジョイントマットを敷くニーズにはいろいろあると思いますし、一つではないかもしれません。

ただ、畳の上にジョイントマットを敷くと「つなぎ目が浮きやすい」という大きなデメリットがありますので、他の解決手段やジョイントマットを狭い範囲で敷くなどの工夫をすることをオススメします。

先に触れた事例がその参考になればと思います。