【コルクマットの耐水性】防水や撥水に関する注意点について

ジョイントマットの選び方
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コルクマットが水にどれだけ強いかについてお調べではありませんか。

 

表面がツルっとしたジョイントマットと違い、コルクマットは表面はコルク地ですので、耐水性については疑問に思いますよね。

 

結論としては、

・「コルクマット全体」でいうと確かに防水なのですが、「コルク地の表面」に限って言うと少し撥水する程度です。

・表面に水分を含んだ汚れがついたら、時間を置かずに拭き取ることをおすすめします。

 

以下では、現実の生活シーンに即してどんな影響と注意点があるのか整理してご紹介していきたいと思います。

 

コルクマットの構造と一般的な注意点

コルクマットの構造

コルクマットのベース素材は、ジョイントマットです。

まず、ジョイントマットは、

1)【PE(ポリエチレン)】

という「防水性」、「耐油性」、「防寒性」、「絶縁性」、「耐アルコール性」に優れた素材

または、

2)【EVA(エチレンビニルアセタートコポリマー)】

という【PE】に対してゴム弾性(引張強度)を高めた素材

または、

3)【PE】と【EVA】とを混合したもの

で出来ています。

 

そして、コルクマットは、一般のジョイントマットの表面を薄いコルクで覆ったものです。

ジョイントマットを覆う(貼り付ける)ための薄いコルクは、まず、コルクの粒や粉を接着剤で固めた塊を作り、それを薄くスライスして、EVA素材に貼り付けます。

 

コルク素材の特徴

コルクはコルク樫の樹皮から採れます。

コルクボードやコルクマットなどのコルク地製品は、ワインのコルク栓など作った後の端材を砕いて、粒を揃えてから、接着剤などを利用して加工されます。

 

元々コルク樫自体は乾燥地帯に育つ植物なので防水性が高い性質があります。

 

コルク地製品は

・その防水性を少し引き継いで、撥水性能を持っています。

・一方で、加工の過程で、防水性能は劣ってしまっています。

 

使用時の注意点

つまり、生活シーンにおいては、

・少し撥水するので、水分を含むもので汚したときに、水拭き、水洗いが出来ます。

・コルク地は防水ではないため、水分を含むもので汚してそれを放置したときに染み込みます。

 

汚れたら早めであれば拭き取れます。時間を置かずに拭き取るようおすすめします。

 

コルクマット全体としての評価

コルクマットの多くはコルク100%ではなく、上に触れたように、PEやEVAに対して薄いコルクを張り付けています。

PEやEVAはともに防水ですので、水分を含むもので汚してそれを放置しても、シミになるだけで、コルクマットの下までは染み込みません。

もし、畳やカーペットなど濡れてほしくないものの上にコルクマットを敷いている場合には少し守ってくれそうですね。

 

但し、コルクマットの素材は防水でも、つなぎ目は防水ではありません。 一定量以上の水分がこぼれた場合は、流れ込む恐れがあります。

さらにこれを放置すると、PEやEVAの防水性が裏目に出て、水分は行き場を失い、コルクマットの下で、カビやダニ繁殖の原因になります。

そのリスクを減らすためには、大判のものを選ぶという方法もあります。

 

いずれにしても早めに拭き取ることをおすすめします。

 

コルクマットの利用シーン別の影響と工夫

赤ちゃんのいる生活の場合

赤ちゃんはいつも床の近くにいます。

そして目についたものを口に入れる習性があり、時には床を舐めたりすることがありますので、コルクマットの衛生状態にはシビアになりますよね。

 

コルクマットは少しの撥水性があるものの、コルク地の加工製品ですので、メーカーや商品によってその撥水性能はかわってきます。

中には、水拭きした後、しばらくしっとり濡れたままになっていて乾くのに時間がかかるものもあります。

また、使っているうちにコルクが劣化して小さなひび割れから水分が染み込みやすくなることもあります。

 

工夫1)コルク材の厚さが薄いものの方が乾きやすいので、選ぶときにはその点も要チェックですね。

工夫2)コルク材をつかっていないジョイントマットを選ぶのも一つの手です。

確かに親しみやすい自然素材感や肌ざわりも大切ですが、肌ざわりについては例えば、丸洗いできる薄手の綿ラグなどでカバーできますのでご一考ください。

 

水回り(キッチン・洗面所・脱衣所)に利用する場合

寒い時期、キッチンや洗面所、脱衣所には、暖房が届きにくいので、足下が寒いですよね。

しかも、裸足になることも多いのでフローリングだとヒヤッと感が怖くなるほどです。

そんな水回りの足元には、ジョイントマットがおすすめです。

中でも、肌ざわりの面からもコルクマットがフィットします。

 

ユーザー様の口コミを拾うと…

元々、水気のものが頻繁に行き交う場所。足下ですので汚れても良し。とされているようです。

 

工夫)水分がコルクマットの裏にまで回り込むことが多いため、頻繁に干すことが大切です。

ついては、全体を敷き詰めるのではなく、直線的に敷いて、寝ている間、出かけている間は立てかけておく習慣をつけると、長く快適に使えますよ。

 

まとめ

コルクマットは耐水性に富んでいるため水拭きや水洗いが簡単。

一方、水拭き水洗いが可能なのは事実ですが、コルク材はあまり防水性が期待できません。

加えて、ジョイント式のマットですからつなぎ目も水を通すリスクがあります。

 

汚れても早めに拭き取れば問題ないのですが、例えば赤ちゃんが使う場合などもし気になるようでしたら、コルクマットではないジョイントマットを選ぶことも一つの選択肢になるかもしれません。