「ジョイントマット(コルクマットも含む)の上に、ホットカーペット(電気カーペットも同じ)を敷いて大丈夫か?」とお悩みではありませんか。
確かに、ジョイントマットだけだと寒いし、かといって、ホットカーペットに重ねて敷いたら熱でジョイントマットが変形したり、反ったり、溶けたりしないだろうかと心配になりますよね。
そんな悩みを解決してくれるのが断熱シートです。
断熱シートを間に挟めば、ジョイントマットのクッション性を残しながらホットカーペットの暖かさを得られます。そして、下の床へ逃げやすいホットカーペットの熱も抑えられるので部屋は暖かくて、なおかつ省エネです。
いくつか条件や注意点があるのでご紹介していきます。
はじめに、結論
結論としては、
1.耐熱試験をクリアした「ホットカーペット対応」のジョイントマットを選びます。
2.ジョイントマットの耐熱温度とホットカーペットの裏面の最大温度」を確認し、それらよりも耐熱温度の高い断熱シート(※)を100均で調達してジョイントマットとホットカーペットの間に挟みます。
※アルミの断熱シートは様々なものがあります。 中にはクッション素材が挟まれていて耐熱温度がジョイントマットとあまり変わらない場合があり、それでは目的が果たせません。
ジョイントマットとホットカーペットの温度の相性
ジョイントマットの耐熱温度
ジョイントマットの耐熱温度は、70℃前後が指定されます。
※例として「やさしいジョイントマット」では、
- 「耐熱温度は70℃、床暖房対応 JIS S 2029-2002 準用の耐熱試験」
- 「ホットカーペットの表面温度は、20℃~45℃」
- 「実際に使用する際は、予め床暖房やホットカーペットの仕様をご確認ください。」
と案内されています。
表面がコルク樫で覆われたコルクマットはもう少し低くなります。
※例)「やさしいコルクマット」は、耐熱温度は60℃。
ホットカーペットの最大温度
1.表面温度は、45℃が最大の事が多いようです。
2.裏面温度は、製品によっては、
電気カーペットの裏面は、約40~ 60℃になります。また、クッションなど保温性の高いものを長時間同じ場所に載せていると、その下の部分だけさらに温度が高くなることがあります。
下に敷く素材によっては、変色したり、変形、反り、すき間が空くなどするおそれがあります。
といった注意事項が記載されていることがあります。
お手持ちのホットカーペットの説明書にてご確認ください。
ジョイントマットが変形したときの影響について
変形するとつなぎ目のかみ合わせが悪くなります。
(当然かもしれませんが、変形の度合いが高いほどかみ合わせは悪化します)
少しだけ変形したときは少しだけ「ズレ」ができるのですが、この少しのズレがクセモノです。
ズレができると少しずつすき間ができます。
するとそこに、
- ゴミやホコリが入りこむ
- 座ったとき偏って圧力がかかる
などを経てすき間が広がっていって噛み合わせの悪化が早まります。
対策
ホットカーペットの熱をジョイントマットに直接伝えない方法
まず、ホットカーペットの説明書には、「毛足の短い毛布や布を敷くこと」が提案されているものもあります。
ただ、毛布の厚さによっては座り心地がゴワゴワします。
何より、毛布は手軽にカットできる素材ではありませんので寸法(面積)の調整が難しそうですよね。
やはり、アルミの断熱シートを挟んで敷くのが簡単でよさそうです。
(薄くてゴワゴワしずらい。またハサミでカット可能。)
【注意】断熱シートは、厚手のものは耐熱温度が低く不適
アルミの断熱シートは、用途・目的によってバリエーションがあります。
ペットボトル用、体に巻きつけるタイプ、窓に貼る専用、業務用のものまで。
床専用のものに絞っても
- アルミ箔のような超薄のもの
- プチプチのはさんだもの
- 耐熱+防音対策を施した厚手のもの
まであります。
この中では、
- アルミ箔のような超薄のもの
を選んでください。100均で手に入ります。
ホームセンターなどで数千円で売られている厚手のもの(約8mm)は、耐熱温度が低く60℃~70℃が一般的。
でも、これではわざわざ挟む意味がなくなってしまいます。
というのも、厚手のものは表面がアルミで、中味は「発泡ポリエチレン」。
つまり、ジョイントマットの素材であるEVAと同じ系統だからです。
まとめ
ホットカーペットを使って、
- 冬、マットのエリアも暖かくしたい
- もっと暖房効率を上げて節電したい
- ジョイントマットを長持ちさせたい
ときは、対策は次の5ステップ
- ジョイントマットの耐熱温度を確認する
- ホットカーペットの裏側温度を確認する
- アルミ箔に似た薄手の耐熱シートを挟む
- ホットカーペットの温度を上げ過ぎない
- コルクではなくジョイントマットを選ぶ
をおすすめします。
※もしホットカーペットではなく「床暖房」との併用については対応が異なります。こちらを参考にしてください。