コルクマット10個の特徴~商品特性が生む強みと弱みについて

ジョイントマットの選び方
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「コルクマット」の商品特性をご存知でしょうか。

 

何事においても、

「何かを得ると何かを諦めざるを得ない」

このことはコルクマットも例外ではなく

いわゆる「交換条件」が潜んでいます。

 

1つの商品特性が、強みを生みまた弱みも生み出します。

 

この記事を読むと「コルクマット」のコト

  • 商品特性
  • 商品特性毎に生まれる強み・弱み
  • 弱み部分を受け入れられるかどうか
  • あなたは何を優先したいか

が分かります。

 

要因となる商品特性10個

商品の数ある特性のうち、「強みの要因」となる特性は、同時に「弱みの要因」にもなっていることがあります。

「強み・弱みの要因となる特性」ごとに強み・弱みをくくってまとめました。

要因特性A.クッション性が高い事

強み・弱み 分類
人やペットがケガしにくい ◎安全
モノが壊れにくい ◎安全
正座しても痛くない、
トレーニングで膝をついても
痛くない
◎快適
立ち仕事の足腰の辛さを緩和 ◎快適
階下への防音効果 ◎快適
床の傷付けを予防 ◎快適
重みの反作用で
縁(フチ・ヘリ)が反る
×不快
上に重いものを置き続けると跡が残る ×劣化

コルクマットは、クッション性が高いように作られています。

単に柔らかいだけではクッションにはなりませんので、直後に元の形に戻る力が備わっています。

ただ、ずっと重いモノを載せ続けると元に戻ってくれません。

 

このような特性ですので、人や物や床を守ってくれ、なおかつ、防音効果も高くなる反面、重いものを載せると反る事があったり、家具の跡がつくといった弱みがあります。

 

反る(そる)ことは滅多にありませんしあったとしても微量です。 とはいえ、ラグカーペットなどに比べると気になるかもしれません。

家具の跡がつくことについては、特段の対処方法はありません。 ただ、背の高い家具は、コルクマット上に置くと不安定になりますので、地震対策のために避けてください。

 

一方、クッション性は、特に、赤ちゃんや小さな子供にとって重要ですね。

コルクマットを敷くと、ご両親は、今までよりは、赤ちゃんから目を離せるようになります。

 

また、赤ちゃんや子供が小さい間は、おもちゃなどの硬いものを床に落とすなど、「階下への音のご迷惑」や「フローリングを傷つける」リスクがいっぱい。

コルクマットを敷けば、子供に対して「あれもダメ、これもダメ」と言わずに済みそうですよね。

 

 

要因特性B.グリップ性が高い事

強み・弱み 分類
ツルっと滑って転ぶリスクが少ない ◎安全
滑らず踏ん張れる・力が入る ◎安全
フローリングモップの滑りが悪い ×手間

コルクマットは、グリップ性が高いように作られています。 フローリングの床と比べると格段に摩擦を感じます。

 

このような特性ですので、滑って転んだり、踏ん張れずに前に倒れたりすることが軽減される反面、フローリングモップが使いづらいといった弱みがあります。

 

フローリングモップの代用としては、布巾や雑巾で拭く必要があります。

 

一方、グリップ性は、特に、赤ちゃんや小さな子供にとって重要ですね。

赤ちゃんは、「ハイハイ」や「お座り」や「つかまり立ち」など様々な成長シーンに、安心してチャレンジできるようになりますよ。

 

 

要因特性C.撥水性が高い事

強み・弱み 分類
水回りでも使える ◎衛生
掃除・お手入れが簡単 ◎衛生
裏側に水分湿気が回り込む
と逃げ場がない
×不衛生

コルクマットは、撥水性が高いように作られています。 ラグカーペットや畳の床と比べると水分が染み込みません。

 

このような特性ですので、掃除は拭き取りや丸洗いが簡単で、水回りでも使える反面、裏面にまで水分や湿気が回り込んでそれを放置すると、カビの繁殖しやすい、といった弱みがあります。

 

濡れたら早めに拭くが基本です。 また、特に水回りで使用する場合には、日々寝ている間やお出かけ中に立てかけて干す習慣をつけることをおすすめします。

 

一方で、掃除については、ほとんど、拭き取りで済ませることができます。

また、べっとりした汚れなどが気になるものがあれば、丸洗いも出来て便利ですよ。

 

 

要因特性D.表面が天然素材である事

強み・弱み 分類
スぺリンによる防ダニ ◎衛生
天然素材の肌ざわり ◎快適
夏も不快感がない ◎快適
表面にコルクくずが出る ×不快
部屋のインテリア性を
損なわない
〇見た目の良さ
粒柄がつなぎ目を
カモフラージュ
〇見た目の良さ
色や柄のバリエーション
の幅が小さい
×見た目の悪さ
小粒の場合、色合いが
ダンボールっぽい
×見た目の悪さ

コルクマットは、クッションとなる樹脂の上に、天然素材の薄いコルク地が貼られて作られます。 表面にはコルク樫の粒や粉の特徴そのままが出ています。

 

このような特性ですので、防ダニ、夏もサラッと肌ざわり、インテリア的に浮かないといった特徴の反面、表面にコルクのくずが出てきたり、色柄の選択幅が少ないといった弱みがあります。

 

特におろしたての頃は、表面にコルクくずが出る事があります。 最初は気になると思いますが、何度か掃除機をかけているうちにほとんどなくなります。

(100均などの激安製品ですとコルクの接着が甘くてポロポロとくずが出続ける事があるようです。)

 

テイストについては、好みが分かれるところですが、選択肢は「大粒」か「小粒」かくらいです。

 

一方、コルクは、他の樹脂素材むき出しのものと比べると、部屋のインテリアに溶け込みやすかったり、つなぎ目が見えづらいのが強みです。

 

また、コルク樫にはスぺリンという天然成分が含まれています。

ダニが防げることも、防ダニ用の薬剤が含まれていないことも、両方安心ですよね。

 

 

要因特性E.軽くて柔らかい事

強み・弱み 分類
自分で敷ける、一人で敷ける 〇簡単
柔らか素材でカットが簡単 〇簡単

コルクマットは、クッションとなる樹脂の上に、天然素材の薄いコルク地が貼られて作られます。 コルク地もクッション樹脂も、両方軽くて柔らかいです。

 

このような特性ですので、業者さんにお願いしなくても自分で敷くことができますし、また、部屋や家具の形に合わせてカットすることも、自分で出来ます。

 

簡単すぎるD.I.Y。

つい、お部屋の模様替えの頻度が増えるかもしれませんね。

 

 

要因特性F.ジョイント式である事

強み・弱み 分類
つなぎ目の汚れ ×不衛生
パーツをつなぎ合わせて敷くのが億劫 ×手間
敷き方レイアウトが自由 〇自由
一部取り換えが利く 〇自由
継ぎ足し購入ができる 〇自由
異なる製品間でつなぎ目が合わない ×不自由
つなぎ目の見た目が気になる ×見た目の悪さ
縁(フチ・ヘリ)がギザギザ ×見た目の悪さ

コルクマットは、正方形のパーツを繋ぎ合わせて使うことが前提でつくられています。

 

このような特性ですので、レイアウトフリー、取り替え簡単といった強みの反面、つなぎ目にたまる汚れやつなぎ目のデザイン性、縁のギザギザが気になったり、製品によってパーツが合わないといった弱みがあります。

 

つなぎ目はゴミ・ホコリ、ハウスダストがたまりやすいため、フローリングと同様に日常的に掃除機をかける事が基本的に必要です。

 

縁のギザギザの対策は、サイドパーツを購入する事でも改善できますが、もし、つなぎ目が増える事に抵抗がある場合は、カットしてしまうことをおすすめします。

 

コルクマットは、一部取り替えも出来ます。 ほんの一部が汚れたり破損したときに(全体を交換しなくても)一部だけの交換で済みます。  経済的にも強みですね。

 

また、レイアウトが自由なコルクマットは、必要なスペースが広がるにしたがって、継ぎ足して購入してつなげることができますので、はじめに買いすぎるという無駄がなくなります。

ところが、継ぎ足しで購入する際、異なる商品を選んでしまうと、元々あるものとつなぐ事が出来ない恐れがあるので気を付けたいところ。

商品を覚えておくために、購入時にパッケージの写真を撮っておくと便利ですね。

 

 

要因特性G.厚みがある事

強み・弱み 分類
「A.クッション性」が増す 〇も×も
段差が危険 ×危険
切るのが億劫 ×手間

コルクマットは、他の敷物に比べて厚みがしっかりとある方です。

 

どうしても段差ができてしまいます。

赤ちゃんが段差につまずかないか、「つかまり立ち」したての頃が特に心配です。

コルクマットをやや広めに敷くことでリスクを軽減する事はできますが、現実的には「つかまり立ち」の頃は段差以外にも危険がいっぱいですので、周囲の大人が充分見守ってあげる必要があります。

 

切ることについては、特段難しくないとはいえ、日常的にやることではないので、いざやるとなると腰が重くなりますよね。

揃える道具や手順を事前に予習するとストレスなく進められますよ。

 

一方、厚みがあることで、クッション性が活かされる事は大きいですよね。

 

 

要因特性H.コルク+EVA(またはPE)という構造

強み・弱み 分類
経年でつなぎ目がかみ合わなくなる ×劣化
経年でコルク地がはがれる ×劣化

コルクマットは、クッションとなる樹脂の上に、天然素材の薄いコルク地が貼られて作られます。 クッション樹脂とコルク地とでは、「柔らかさ」や「引っ張られた時の強度」が異なります。

 

このような特性ですので、何年も使っていると、コルク地がはがれてしまうことがあります。

また、つなぎ目が少しずづズレはじめ、すき間が徐々に広がっていき、つなぎ目がかみ合わなくなることがあります。

長持ちさせる方法としては、次の記事をご参考ください。

 

 

要因特性I.熱に弱い事

強み・弱み 分類
熱に弱いので暖房との相性が心配 ×劣化

コルクマットは、その材料である、コルク地も、クッション樹脂も、共に熱に弱いです。 たいていの製品について、耐熱温度は、60℃か70℃と表記されています。

 

この特性のため、ストーブの前や、コタツの下、ホットカーペットの下、床暖房の上に置いた時、熱による変形が心配です。 60℃といえば、だいぶん余裕があるのですが、用心が必要です。

 

 

要因特性J.熱伝導率が低い事

強み・弱み 分類
床に体温を奪われない
足元がヒヤッとしない
◎快適

コルクマットは、熱伝導率が低いように作られています。 これ自体は発熱しているわけではありませんが、体温の放出を防いでくれるので、防寒に役立ちます。

 

冬の朝など、床がヒヤッとすることはありませんか。 それは足の裏から体温が奪われるからです。

 

コルクマットを敷くと、和らぎます。

足だけでなく体全体が床の近くにある赤ちゃんや小さな子供にはもっと有効な事が分かります。

 

まとめ

商品は「強み」を出す為に作られそれが「商品特性」になります。

その「商品特性」は同時にその商品の「弱み」も生み出します。

1つの「商品特性」が生む「強み」と「弱み」を比較したときに、その「弱み」を許容できるのか、「弱み」を和らげる工夫はできそうか、参考にしてみてください。