連結パーツが60㎝角の「大判」ジョイントマット。 購入される前に「大判」がゆえのデメリットを確認しておきましょう。
※大判とは…
- 標準(レギュラー)サイズ:30×30㎝
- 大判(ラージ)サイズ: 60×60㎝
ジョイントマットは、かつてはパーツが約30×30㎝というものが一般的でしたが、使用目的が多様化するにしたがって最近では、大判や厚手(極厚)へとラインナップが広がっています。
大判のデメリット3つ
結論
大判のデメリットは3つ。
3つのデメリットとはパーツが大きくて「小回りが利かない」「洗面所で気軽に洗えない」「パーツ交換がもったいなく感じる」の3点です。 メリットに比べてどうでしょうか。
1.小回りが利きにくい
大判を選ぶと、標準判に比べて、敷く時に小回りが利きにくいことがあります。
例を挙げますと…
- 柱や家具ドアの前などを避けたいときに「大判」だと避けすぎてしまう。
- 単純な長方形に敷く場合で「大判」だと「帯に短したすきに長し」。もう一列敷くと壁に当たるし、その一列を敷かなければ無用な間が空いてしまう。
など。
対処方法は無くはありません。
ジョイントマットは非常に柔らかい素材ですので、お好みの大きさに切ることができます(手順を踏めば難しくはありませんよ)。
2.洗面所で気軽に洗えない
大判を選ぶと標準判に比べて、洗う場所の選択肢が狭まってしまいます。
拭き取るには向かないべっとりした汚れや不衛生な汚れが付いたとき、撥水性の高いジョイントマットなら洗い流すことができます。
「標準判」だとキッチンや洗面所で洗えるので、特に赤ちゃんがいる家庭では目を離す時間が短く済み、意外と便利です。
一方「大判」だと風呂場や屋外で洗うなど、洗う場所が限定されてしまいます。
3.パーツ交換がもったいなく感じる
大判を選ぶと、部分的にパーツを交換するときに捨てる面積が、標準判に比べて大きくなります。
洗っても汚れが残ったり、穴が空いたり、つなぎ目がかみ合わなくなったりしたときには、思い切ってパーツを部分的に取り替えられるのが「ジョイントマット」のメリット。
もし汚れやつなぎ目の壊れ方が「ほんの一部」であるときには、「大判」ですと捨てる範囲がに大きい分、もったいなく感じるかもしれません。
いかがでしょうか。 メリットとの比較で「大判」にするか「標準判」にするかを決められるとうれしいです。
なお、大判のメリットはご存知だと思いますが、念のため以下に並べておきますので参考にしてください。
大判のメリット6つ
大判のメリットはなんといっても、突き詰めれば「つなぎ目の少なさ」によるものです。
まず、つなぎ目が少ないということだけでメリットが4つあります。
1.つなぐ・外すの工程が半減
大判を選ぶことで、つなぎ合わせるときも取り外すときも、標準判に比べて格段に手軽にできます。
仮にパーツ1枚の辺の長さが2倍だとつなぎ目の長さは半分。 つまり、つなぎ合わせる(凹凸をかみ合わせる)工程も、取り外す工程も半分になります。
上の図のように、約8畳を敷き詰めた場合、大判なら36枚、普通判だと144枚です。
マットを洗う、マット下を掃除する、といった日々の組みなおしだけでなく、冬の間だけや孫が遊びにきたときだけ敷きたい場合の敷きつめ・片付けが楽になりますし、また時短になります。
2.つなぎ目の目立ち度が半減
つなぎ目の見た目が気になるジョイントマットですが、大判を選ぶことで、標準判よりも、目立ち度が半減します。
つなぎ目の量比較(上図参照)
- 「標準判」は、長いつなぎ目は22本
- 「大判」は、長いつなぎ目10本
と、普通判の場合の半分以下になります。
同じ面積でも大判を用いるとつなぎ目が断然少なるわけです。
3.汚れや水分の回り込みが半減
大判ならつなぎ目が減りますので、ダニ・ホコリ、水分・湿気などがつなぎ目にたまったりマット裏に回り込んだりする量が半減します。
つなぎ目には、ダニ・ホコリ、ハウスダストがたまりやすくなります。
また、水分・湿気、油分などをこぼすとつなぎ目から染み込みますので例えばそれを放置するとダニやカビの繁殖リスクが高まります。
その危険性はつなぎ目の長さに比例しますので、大判なら半分以下になります。
4.長持ちする
大判を選ぶことで、普通判よりも長持ちします。
ジョイントマットも、使っているうちに劣化していきます。
どこが一番弱いかというと「つなぎ目」です。 つなぎ目に負荷がかかって少しずつずれ始め、少しずつ隙間ができ、そしてそれを放置すると、かみ合いにくくなっていきます。
見た目もいまいちですし、また余計な段差ができることでつまづいてこける原因にもなりかねません。
つなぎ目が少ない大判なら、その分長持ちしやすくなります。
5.小さい子供が外しにくい
大判ですと、標準判に比べて赤ちゃんや小さい子供に剥がされにくいです(つなぎ目の量とは無関係のメリット)。
赤ちゃんは、ジョイントマットが剥がれる(外れる)事に意外とすぐに気づきます。そして、はいはいやお座りのできる赤ちゃんはジョイントマットのつなぎ目を外そうとします。
「大判」だと外すためにはかなり根気が必要です。
外す線が60㎝と長い上に、せっかく途中まで外したつなぎ目が大判の重みでもとに戻ってしまい、赤ちゃんを諦めさせてしまう事がほとんどです。
6.極厚を選ぶなら大判が条件
大判を選ぶことで、極厚タイプを選択肢に入れる事ができます(これもつなぎ目の量とは無関係のメリット)。
20㎜以上といった「極厚」タイプを出しているメーカーは、商品ラインナップとして「大判」に限って造っているケースがほとんどです。
言い方を変えると、標準判を選んだ場合には極厚のものを諦めざるを得ないのですが、「大判」なら選択肢が広がります。
まとめ
ジョイントマットの弱点である「つなぎ目」を半減させた大判ラージサイズ。
その大判のデメリットは、パーツが大きくて「小回りが利かない」「洗面所で気軽に洗えない」「パーツ交換がもったいなく感じる」の3点です。
メリットに比べてどうでしょうか。「標準版」か「大判」か購入前に是非参考にしてください。
※大判サイズの中でもおすすめは「木目」や「厚手」です。