「ハウスダストアレルギー」や「噛まれたときの痒み」など、ダニでお困りではありませんか。
私も経験があるのですが、特に既にダニで困っている人にとっては深刻な事ですよね。
ダニ回避の方法の1つとして役立つのが、ジョイントマットやコルクマットです。
この記事では、
- ダニ回避のために、ジョイントマット・コルクマットがどう役立つのか
- ダニについての補足情報
- 敷く前に必要な対応
- 使い始めた後に必要な対応
についてご紹介していきます。
1.ダニ回避のためにジョイントマットがどう役立つのか
①「ダニ対策にジョイントマット」とは
ところが、ひとくちに「ダニ対策ジョイントマットがいい」といっても色んな意味が含まれ、誤解が生じかねません。
たとえば、次の4つでは意味が異なってきます。
1)ジョイントマットはダニを駆除してくれるのか
「殺虫力」が発揮されるかどうかということですね。
2)ジョイントマットはダニを寄せ付けないのか
「忌避力」があるかどうかということですね。
3)ジョイントマットはダニが住み付きにくい構造なのか
ダニが来ても「長居しない」かということですね。
4)ジョイントマットにダニがいても簡単にお手入れできるのか
「面倒くさくない」かということですね。
踏まえまして…結論は次の3点です。
②主な結論3点
結論1)ジョイントマットは、ダニが嫌がる成分を含んでいるわけではないものの、その構造上ダニが住みつきにくくまたメンテンナンスがしやすい。
その点で、ダニを回避するには他の床材に比べて向いている。
結論2)ジョイントマットは、ダニ駆除(殺虫)をしてくれるわけではないので、既にダニがいる場合は、敷く前に駆除する必要がある。
結論3)ジョイントマットには「つなぎ目にゴミがたまりやすい」「通気性が悪い」という弱点があります。
その点、敷いた後(使い始めてから)もメンテナンスが必要。
2.ダニについての補足情報
①ダニに悩まされること
ダニに噛まれると、強い痒みが1週間ほど続き、赤い発疹は1ヶ月ほど続きます。
大人でも辛いのですが、赤ちゃんや小さい子供が噛まれると可哀そうで、今すぐ何とかしたくなりますよね。
ダニの死骸、ダニの糞などがもとで、ハウスダストアレルギーを発生することがあります。
またハウスダストの多い環境を改善しないと、アレルギーを悪化させることがあります。
例えば、「鶏卵等の食物アレルギーの人は新たにハウスダストアレルギーになりやすい」という傾向も判っていますので特に赤ちゃんや小さな子供のために予防が必要ですね。
②ダニの特徴
家に住むダニの種類は5種類程度いるそうです。
イエダニ、ツメダニ、チリダニ、コナダニ、ヒョウヒダニなど…
ダニの種類によって「噛むもの」「アレルギーの原因になるもの」とがいるようですが、ダニの種別毎にマットによる対策が変わってくるわけではないのでそれぞれの詳細についてはここでは割愛しますが、まとめていえる事があります。
(1)ダニの好きな環境
暖かくて、湿度の高い場所が大好きです。
温度は約20℃から約30℃、そして、湿度は約60%で繁殖します。
ちょうど梅雨や台風の時期がこれにあたります。
また、冬でも高気密住宅で暖房と加湿器をつけっぱなしにした場合、同様の環境となり繁殖する危険が高まります。
エサは、毛髪、皮膚、フケ、垢、虫や動物の体液、食べかす、ダニの死骸。
屋内のダニは、まさに人間とともに生きているとも言えますね。
(2)ダニの強み
1mm以下と小さくて人間からは目に見えにくく、また、振動に敏感な性質をもつので、例えば掃除機が近づくと、畳やカーペットやじゅうたんの奥など、隠れる場所さえあれば隠れてしまうようです。
(3)ダニの弱点
低温、低湿、高温。 屋外のダニは冬に死滅するそうです。
③ジョイントマットはダニを回避するには他の床材に比べて向いている
ジョイントマットの素材である、EVAとコルクは、表面にも中味にもダニが隠れる場所がありません。 そしてその強い「防水性」から、湿度は高くなりようがありません。
そのため、ジョイントマットに住みつくことができません。
また、「防水性」の高さから、ダニの餌になりうる食べかすは拭き取れますし、ひどい場合には丸洗いする事もできますのでメンテナンスがしやすいのです。
コルクマットはさらに、防ダニ効果があります。
というのも、コルク樫にはスぺリンという天然成分が含まれているためです。
ダニが防げることも、防ダニ用の人工的な薬剤が含まれていないことも、両方安心ですよね。
3.敷く前に必要な対応
ジョイントマットのEVA素材は通気性がよくありませんので、既にダニがいる床の上に敷くと、状況を悪化させる場合があります。
事前に、煙やスプレーの殺虫剤で一旦駆除する事をオススメします。
ただ、成虫には効果があってもタマゴへの効果が薄いため、時間差で2度おこなうことも。
元の床が、カーペットやじゅうたんの場合、もし取り除いて戻さなくても良いようであれば、取り除いた上で殺虫処理し、木の床の上に直接ジョイントマットを敷く方がいいでしょう。
4.敷いた後に(使い始めてから)必要な4つの対応
敷いた後は、将来のダニの繁殖を予防する必要があります。
①掃除や丸洗い
ジョイント部つまり「つなぎ目」にはダニのエサや、ホコリと一緒にダニが入り込むことがありますので、定期的につなぎ目部分の掃除が必要です。 お風呂などで丸洗いすることもできます。
※注意点として、熱湯をかけたり、アイロンを当てることはおやめください。
なぜなら、ダニは高熱に弱いですが、ジョイントマットもコルクマットも高熱に弱いためです。
ジョイントマットの耐熱温度は70℃、コルクマットの耐熱温度は60℃ですので、高温によって反ったりしかねません。
②つなぎ目を減らす
「つなぎ目」自体を減らすとその分リスクが減ります。 やり方は、2つ。
・ジョイントマットの正方形のメインパーツは大判のものを選ぶ。
・サイドパーツは使わず、縁(フチ・ヘリ)はカットする。
③ずれを防止 (隙間・浮き予防する)
掃除の頻度を下げるためには、つなぎ目の浮きやズレを予め防止しておくことが得策です。
ずれ防止については、別の記事に書いていますのでご参考ください。
④ゴミ・ホコリ、ハウスダストの入り込みを減らす
赤ちゃんや小さな子供のいる生活では、ジョイントマットの上に、丸洗いのできる肌ざわりのより綿ラグがあると便利です。
綿ラグは食べこぼし飲みこぼしを拾ってくれますので、つなぎ目がカバーされるというわけです。
洗濯のための替えとして2枚以上用意すると便利ですよ。
まとめ
ダニを回避して快適に暮らすための一つの手法として、ジョイントマットの利用が効果的です。
また、ジョイントマットは「つなぎ目」という弱点があります。 将来のダニ予防のためには、大判を選ぶことで「つなぎ目」自体を減らし、かつ、つなぎ目のすき間を予防し、それでもホコリがたまる箇所は掃除・お手入れをされることをおすすめします。